七日目 肥満とストレス

デキサメタゾン抑制試験

クッシング症候群、サブクリニカルクッシング症候群の合併があるかどうかを検査することが目的で検査入院最後の試験。

投薬を行い24時間蓄尿するだけなので、昨日の副腎静脈サンプリング後の安静に丁度いいのだろう。

最後の関門は尿道に突っ込まれている管を抜く程度だ。

抜くときは入れるときほどの痛みはなく、あっという間だったが、しばらくは尿道が傷ついているので放尿の際に尿道がしみるのがつらい。

2~3日すれば痛みも消えるだろう。

そういえば昨日の午前中だが、腎臓内分泌代謝内科の伊藤教授が10名くらいの研修医を引率し、研修の一環の診察事例として私のところにお越しいただいた。

「CTスキャンの結果では特に目立つような腫瘍は映っていなかった」

つまり、副腎腫瘍の類は発見できなかった。

「もしかしたら両方の副腎からアルドステロンが出ている可能性もある。」

「肥満から起因しているのかもしれない」

88kg 体脂肪26% 腹囲103cm
89kg 体脂肪26% 腹囲103cm

とのことだった。

原発性というのは生活習慣が起因でなく、ある特定の臓器が原因との認識だが、それももしかしたら肥満がもたらしたのかもしれない。

それからもう一つ、

ストレスと副腎が綿密な関係にある

ストレス
そのストレスは、ある日突然死因に変わる

これはNHKの番組シリーズ「キラーストレス」でたまたま観たのだが、ストレスを受けると副腎から様々なホルモンを排出し、抗ストレスとして外敵に備えるとのことだ。

例えば職場などで人間関係がストレス状態であれば、ホルモンを司る副腎は常に防御態勢に入り、結果として負担がかかるというのは可能性として大いにあり得る。

そういった自分を取り巻く環境を冷静に分析し、今の自分に何が起きているのか、状況を客観的に把握した上で、今後の方針について色々と戦略的に考え、対策を講じていく必要がありそうだ。

どうやら、「肥満」と「ストレス」このあたりについて「何か手を打つべき時期が到来している」ということを悟らずにはいられなかった2015年の秋。

慶應義塾大学病院は今日も来院患者でごったがえしていた。

八日目 退院(まとめ)へ続く

人間ドックでの「特定保健指導」

発覚したのは、人間ドックでの「特定保健指導」

2014年12月に生活習慣をあらためるためのチャレンジプランを保健師さんからご提案いただき、半年後に目標を定め、結果の面接を行うというものであった。

特定保健指導
特定保健指導

この当時の血圧は126/80で正常値。体重86kg 腹囲96cmのわりには中性脂肪やコレステロール値も正常値。

「コレステロールとか、ガンマなんちゃらは正常値なんだから、問題ないんじゃないの~?」

正直、せっかく私の生活習慣をあらためるために作成いただいたプランについても、どこか他人事だった。

具体的な内容は以下のとおりである。

結果目標

  • 6か月後に体重を82.8kg 腹囲を92.8cmにする

行動指針

  • 体重の変化を把握する
  • 適正飲酒量を守る
  • 週2回、30分以上の運動をする
  • 腹八分目に抑える

行動計画

  • 昼食のつけめんの盛りを並盛にする(汁は2/3残す)
  • 夕食のお酒は、大瓶2本→中瓶2本にする
  • 週末にゴルフに行かない日はジムに行く

といった内容。
これを書いている現在(体重79kg 腹囲88cm)を思えば、なんとも簡単な目標と行動計画だが、当時は現実的な行動計画を作成いただいたにも関わらず、「ちっともやる気がない、他人事」というのが正直なところだった。

はじめのうちは体重や体脂肪を測り、行動計画ができたか、できなかったかなどを記録していたが、やれ忘年会だの葬儀だのが入ると、この行動計画すら忘れる始末。

一カ月後には体重が89kg 腹囲が99cmとなる。

Amalfi Della Sera

「ああそうか、人間ドックは前日から空腹で測定を受けるから体重が軽いのか」

と、逆に翌月は数値が悪化したことでやる気もなくし、すっかり元の生活に戻っていた。

Amalfi Della Sera
Amalfi Della Sera

高血圧?半年後の結果報告面談へ続く