「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」を読んで考えたこと

LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略

健康の定義について

WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。

「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが
満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」

最近、リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」を読み、様々な要因から我々の平均寿命が延びていることを認識しました。

特に日本は世界で最も長寿国であり、2007年生まれの子供の約半数が107歳まで生きる可能性があるとのこと。

そして、寿命が伸びるということは、教育→仕事→引退という、これまでの3ステージ構成の人生戦略は終焉を迎え、新たな人生戦略の構築を余儀なくされることを紹介している。

また、「60歳で引退」というこれまでの人生設計の概念は再考の必要があり、わたしと同じ1971年生まれ45歳のペルソナであるジミーについて、77歳まで働くことで、蓄えが不十分かつ、政府の年金支給年齢の引き上げなど、予測可能な老後の状況に対し、一計を提示している。

では仮に100年生きるとして、医療機関や介護を必要とせずに何歳まで健康でいられるか?
健康寿命(日常生活に制限のない期間)を1日でも伸ばすためには今からどんな戦略を立て、どんな戦術を実行していくか?

ということが誰の人生にとっても重要になってくる。

食事・睡眠不足・タバコ・ストレス

これら生活習慣の不摂生が健康を害することは言うまでもないが、今現在の自分に置き換えて考えてみると、80歳程度まで健康的に働けるためのマネジメントを行っているだろうか?

「誤った食事がガンの原因であること」ガンの要因は35%が食事、30%がタバコであると、英国の医者であるリチャード・ドールによって1981年に調査結果が公表されており、ガンも生活習慣病の一つであるといえる。
(「栄養の教科書」/新星出版社より)

その他、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、などを代表とした生活習慣病を引き起こすことなく、100歳まで生きるためのヒントが日経新聞に掲載されていたので紹介したい。

トレイルランナー鏑木 毅さんの食生活は「低糖」「抗酸化」

トレイルランとは、フルマラソンより過酷な100kmや160kmなどの距離、しかもアップダウンの勾配の激しい山の中を走って競う。
その競技においての第一人者が鏑木 毅さんである。

脂肪燃やす体質へ、低糖食を心がける。

抗酸化に気を配れば

活性酸素を除去

血管や筋肉の老化を抑制

つまり、以下の抗酸化物質を含む食品を積極的に摂取する。

アスタキサンチン
サケ、イクラ、カニ、エビ、桜エビ

リコピン
トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ

カプサンチン
赤ピーマン、パプリカ、トウガラシ

ルテイン
ホウレンソウ、ブロッコリー、ケール

βカロチン
ニンジン、ホウレンソウ、モロヘイヤ

(2017年1月27日の日経新聞35面特集)

上記の栄養をバランス良く摂ることを心がけたい。

さらに、わたしの場合、原発生アルドステロン症のため、どうしてもカリウム不足に陥るので、パセリ、アボカドなど、カリウムを多く含む食材を摂ることを心がけている。

あと、もう5kg程度身体を絞り、体重を減らす目標を掲げているので、脂肪燃焼のしやすい体質にしていくヒントも掲載されていた。

低糖質を心がけ、体脂肪の脂肪燃焼を促し、ガス欠にならない身体にしていく工夫をされているとのこと。

わたしはトレイルランで第一線で活躍を目指しているわけではないが、これは参考とさせていただこう。

労働環境において

統計的には月80時間以上の残業が続くと、脳・心臓・血管障害や、メンタル不調の発症リスクが2〜3倍に増えることがわかっている。
産業医事務所セントラルメディカルサポート代表 石沢哲郎

(2017年1月12日の日経新聞29面)

電通の事件以来、政府主導で本格的に労働環境改善に向けて、企業への指導が動き出している。

入社して日の浅い人にも有休の権利を与えることや、残業上限時間、裁量労働制を盾に長時間労働をさせる企業に厳しいルールの検討がされているとのことだ。

わたし自身も過去案件にて、昼夜オフィスにて過ごした経験があるが、そんな無理な働き方をして、健康を害しては、何のため、誰のための人生だかわからないし、100歳まで健康でいられるかどうかと問われれば、誰しも現在の状況について、見つめ直す必要があるように思える。

従って、「心身ともに健康であることが最優先」

そのために、「自分は主体的にどのように行動していくか?」

教育→仕事→引退の3ステージ戦略を、3.5、4.0にシフトしていくために、今後どうしていくか?

自分で決めた人生100のリストを達成するためにも、

わたしは今後も人脈やスキルなどの無形資産に誠意を持って投資を行い、行動していきたい。

七日目 肥満とストレス

デキサメタゾン抑制試験

クッシング症候群、サブクリニカルクッシング症候群の合併があるかどうかを検査することが目的で検査入院最後の試験。

投薬を行い24時間蓄尿するだけなので、昨日の副腎静脈サンプリング後の安静に丁度いいのだろう。

最後の関門は尿道に突っ込まれている管を抜く程度だ。

抜くときは入れるときほどの痛みはなく、あっという間だったが、しばらくは尿道が傷ついているので放尿の際に尿道がしみるのがつらい。

2~3日すれば痛みも消えるだろう。

そういえば昨日の午前中だが、腎臓内分泌代謝内科の伊藤教授が10名くらいの研修医を引率し、研修の一環の診察事例として私のところにお越しいただいた。

「CTスキャンの結果では特に目立つような腫瘍は映っていなかった」

つまり、副腎腫瘍の類は発見できなかった。

「もしかしたら両方の副腎からアルドステロンが出ている可能性もある。」

「肥満から起因しているのかもしれない」

88kg 体脂肪26% 腹囲103cm
89kg 体脂肪26% 腹囲103cm

とのことだった。

原発性というのは生活習慣が起因でなく、ある特定の臓器が原因との認識だが、それももしかしたら肥満がもたらしたのかもしれない。

それからもう一つ、

ストレスと副腎が綿密な関係にある

ストレス
そのストレスは、ある日突然死因に変わる

これはNHKの番組シリーズ「キラーストレス」でたまたま観たのだが、ストレスを受けると副腎から様々なホルモンを排出し、抗ストレスとして外敵に備えるとのことだ。

例えば職場などで人間関係がストレス状態であれば、ホルモンを司る副腎は常に防御態勢に入り、結果として負担がかかるというのは可能性として大いにあり得る。

そういった自分を取り巻く環境を冷静に分析し、今の自分に何が起きているのか、状況を客観的に把握した上で、今後の方針について色々と戦略的に考え、対策を講じていく必要がありそうだ。

どうやら、「肥満」と「ストレス」このあたりについて「何か手を打つべき時期が到来している」ということを悟らずにはいられなかった2015年の秋。

慶應義塾大学病院は今日も来院患者でごったがえしていた。

八日目 退院(まとめ)へ続く