検査入院六日目 地獄 (尿道カテーテル挿入)

尿道カテーテル

尿道(管)カテーテルの恐ろしさ

これまで優雅に送ってきた入院生活に地獄が訪れた。

カテーテルを両足の付け根から入れ、左右の副腎静脈から血液を採取する。

そのために尿道に尿を蓄積するための尿道カテーテルをダイレクトに入れられるのだ。

麻酔などは無い。部屋のベッドの上で直接行うとのこと。

「僕も経験があるのですが、これは男にしかわからない痛さです」と新米医師。

試みるが上手く入らない。

すでに痛みで悶え死にそうになる。

2回目も入らない、すでにシーツを握りしめ、腕がつりそうだ。

脂汗もかいている。

ツンツルテンに陰毛を剃り、あらわになったアソコの尿道に管を無理やり突っ込まれているところを想像してみてほしい。

スパイとして容疑をかけられ、これが拷問だとしたら国家機密を全てしゃべります。

想像するだけでもヒドイ絵面だが、やられている方は脂汗が出てそれどころではない。

シャレにならない。地獄だ。

ロイヤル・カリビアンクルーズ
ロイヤル・カリビアンクルーズ

「広ーい海にいるところを想像してください、海の上でプカプカ浮いているところです」

と、先輩医師の助言。

3回目、これまでより細い管にして先輩医師が試みるがやはり入らない。

「もう僕たちの手には負えません」

と先輩医師。

「これ、絶対に入れなきゃダメなんですか!?」

と、わたし。

「だめです、、、。」

押し問答が続く。

急遽、ヘルプで泌尿器科の専門医が駆けつけ、半ば無理やり尿道に管を突っ込む。

「痛ッテエエエエエエエエエ!!!!!」

フロア中に響くほどの図太い声で断末魔を発したその刹那、ようやく尿道カテーテルが私の膀胱まで達した。

「チ〇コ痛エエエエエエエエエ!!!!」

他の入院患者の見舞いの方も来てるというのに、お構いなしに叫んでしまった。

そしてしばらく放心状態に。

計4回、麻酔無しで、無理矢理、管を尿道に突っ込まれたわけだ。
気を失っているとか、寝ている最中とかではなく、しっかりと意識がある中での出来事だ。

カーテンで囲まれた私のベッドは3名の男性医師に囲まれていた。
その表情は同性としての同情からなのか、固く引きつっていたように見えたのだった。

▼参考サイト:動画でわかる!看護技術
導尿(2) カテーテルの挿入と抜去(男性)

筋肉注射

筋肉注射
筋肉注射

その後、左腕に筋肉注射が行われた。
「太い針で筋肉まで届かせるので痛いですよ」と事前に説明を受けていたが、尿道に無理やり4回も管を突っ込まれるのに比べたら蚊がとまった程度に感じ、痛みなんて霞む。

副腎静脈サンプリング

静脈サンプリング後、ストレッチャーで運ばれる私
静脈サンプリング後、ストレッチャーで運ばれる私

その日の午後、左右の太ももから副腎静脈へカテーテルが通され、サンプリングが行われた。
左右で約2時間の手技であった。何らかの理由で静脈サンプリングは1/200の確率でデータ取得の失敗があるとの説明を受けた。

副腎

途中、中断され医師たちが別部屋で何かを話しているようだったが、最中はクラシックを流してもらい、麻酔の中でなるべく優雅な気持ちでいるよう心掛けていた。

中断の件は後で知ることとなる。

この日と次の日はカテーテル注入のため太ももの付け根の動脈に太い穴が空いているので風呂には入れないとのこと。

検査入院のヤマ場、副腎静脈サンプリングが終わって

どうやらわたしは普通の人よりも尿道の管が細いらしい。あるいは前立腺肥大の疑いと言われたが、普段普通に尿は出るので、おそらく尿道が細くて変なつくりをしているのだろう。

「入れるときに大変だった人は抜くときも大変」とのことなので、今日はもうこれ以上、尿道が耐えられないから、管を抜くのは翌日にしてもらった。

尿道を傷つけたらしく血が出るし、尿が出るたびにヒリヒリと沁みる。

まさに「この世の地獄」だった。

退院の日に目の手術をした同部屋の患者さんが、

「同じ男として、聞いているだけで耐えられませんでした」

と冗談で笑いながら話しかけてきた。

「お騒がせしました」

と答えておいた。

検査入院 六日目スケジュール

時間 タスク
6:00 起床
7:00
8:00 朝食
9:00 尿道カテーテル
10:00
11:00 筋肉注射
12:30 副腎静脈サンプリング:カテーテル手技
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00 夕食
19:00
20:00
21:00 消灯
23:00 内服:デカトロン錠

検査入院七日目 肥満とストレスへ続く

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このサイト、わりと長編ですので、ご興味のあるコンテンツから読んでいただければ幸いです。

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投稿者: 岡村 博之

1971年 横浜に生まれ横浜に育つ 大学まで投手として野球を続ける。 某インフラ事業を母体とした企業でグループ会社のweb関連業務に従事 趣味は音楽鑑賞、飲酒(特にウイスキー・日本酒)、ゴルフ、たまの草野球

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